PrAha Inc.

PrAha Inc. のブログ、あるいは社員の観察日記

人生に乱数を入れるデザイナー 〜Youは何しにプラハへ?〜

初めまして、株式会社プラハ代表取締役兼エンジニアの松原(dowanna)です。商標の限界に挑む「Youは何しにプラハへ?」シリーズでは、なぜ株式会社プラハに入社したのか、テレビ東京に怒られるまで社員一人一人に聞いて回ります。

 

今回の記事では、弊社のデザイナーでもあり紅一点、りかやんに話を聞いてみたいと思います。1週間ほど宮古島に滞在して働いていた時期だったので、今回のインタビューは宮古島からお届けします。

 

praha-inc.hatenablog.com

 

 

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りかやん「よろしくお願いします」

 

松原「じゃあ早速だけど、どうしてりかやんはPrAha Inc.を共同創業したの?」

 

りかやん「松原さん。人生の豊かさって、なんだと思います?」

 

松原「えっ」

 

りかやん「なんだと思います?」

 

松原「(質問文に質問文で返された・・・ジョジョ好きなら絶対反応しちゃう・・・)じ、自分のしたことで誰かが喜んでくれた時、豊かな人生を過ごせているなぁと思います・・・!」

 

りかやん「私にとっては、選択肢の豊かさが人生の豊かさなんですよ」

 

松原「なるほど」

 

りかやん「人生の選択肢が多いことが豊かさに繋がる。そう思って、いつもの自分なら絶対に取らない選択肢を取ることを意識しているんです。

 

前職を選ぶ時もそうでした。工業系デザインを学んだので、周りはメーカー系のデザイナーになる人が多かったので、逆張りでIT系のリクルートを選びました」

 

松原「誕生日だけ生肉を食べるベジタリアンみたいなイメージだね!」

 

りかやん「変な例えを挟まなくて大丈夫です」

 

松原「ごめんなさい」

 

りかやん「日常生活でも、入ったことない店を選んだり、知らない道を選んでみたり。何かしら自分の人生に乱数を入れて、自分が歩いたことのない道を楽しんでいます

 

松原「僕たちは乱数だったんだね」

 

りかやん「乱数ですね」

 

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「乱数だったのか〜」の図



松原「実際、プラハという乱数を入れてから人生は豊かになっている?」

 

りかやん「わかりません」

 

松原「えっ」

 

りかやん「その正解が分かるのは晩年じゃないですかね。選択自体は重要ではなくて、選択したあとにやり切ることが大事なんですよ」

 

松原「なるほど」

 

りかやん「組織に関しても同じで、多様性(乱数)が必要だと思うんです。例えばプラハには育児中の男性エンジニアが居るけど『子供がうつ伏せになっていることを検知するIoT機器が欲しい』と呟いてたので、育児中エンジニアならではの発想が今後自社サービスのアイデアになるかもしれない」

 

(子育てエンジニアのインタビューはコチラ)

praha-inc.hatenablog.com

 

 

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一生懸命説明するデザイナーと、人文字でPを描こうとする代表

 

松原「逆に許容できない多様性はあるの?いくら多様性が欲しいからといっても、自動車のフロントガラスを割るのが趣味です!みたいな人は嫌だし・・・」

 

りかやん「惰性で働く人はいやですねー。今の会社をベーシックインカムだと思っている人とか・・・人のために何かを作りたい!という情熱は共通して持ちたいんですよね。情熱を持って、楽しく働いて、それでいて人間味がある会社であり続けたいです」

 

松原「人のために考えて作るというのはPrAha Inc.の社内スローガンにも設定しているけど、どういう人生経験を通じてその価値観が作られたの?」

 

りかやん「私は大学在学中にスコットランドグラスゴーに住んでいたんですけど」

 

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キメるデザイナーと、PrAhaのhを人文字で描く代表

 

りかやん「グラスゴーはイギリスの中でも特に貧困層が多い地域なんです。参加していた半官半民のプロジェクトに参加では、リサーチを通してfuel porvety(燃料貧困=占める光熱費の割合が1/4以上を占めること)を課題として取り上げ、問題解決に取り組みました。

 

市民はそもそも貧困層生活に無頓着だったり、その問題が存在することを知らなかった。支援者・被支援者・市民・街・企業など様々な視点を1つのサービスにまとめ、市民を巻き込んだチャリティイベントをグラスゴー市役所に対して提案しました。ナイトランやチャリティクラウドファンディングなど、様々な活動を通じて光熱費と貧困に対する気づきを作ろうと工夫しました」

 

松原「楽しそう」

 

りかやん「そうしたプロジェクトを通じて、人々がまだ気づいていない問題を顕在化させるのもデザインの力だと気づきました。公共問題の多くは、そもそも問題が表面化していなかったり、複数の問題が複雑に絡み合いながら、社会に大きな悪影響を及ぼしていることが多い。そういう問題に興味を持ち続けてきたのが、人のために何かを作りたいと思う原体験かもしれません」

 

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この辺がグラスゴーだとして・・・と、不要なボディランゲージで茶々を入れる

 

松原「じゃあ、いつかは公共問題に挑戦したいんだね」

 

りかやん「人生の長期目標で言えば、そうですね。短期間にはたくさんの手触り感あるサービス開発に関わりたいです」

 

松原「手触り感?」

 

りかやん「自分のコントロールが効く範囲の広いサービス、と言い換えてもいいかも。この小さな一分野だけ!という狭い範囲より、このサービスに今一番必要なんだったら、トイレ掃除でもやりまっせ!みたいな、共通認識を持ってなんでも取り組めるチームで働きたいです」

 

松原「なるほどー。週4日リモートで勤務しつつ週1日だけ集まる自由さと、スタートアップ特化の0->1受託開発と自社サービスを平行開発してチームとしてのまとまりも兼ね備えたプラハなら、申し分ない環境になりそうだね」

 

りかやん「唐突に宣伝臭さが漂いましたが、そうですね」

 

そんなりかやんの1日のスケジュール

7:30 起床。最近エスプレッソを淹れるのにはまってる
8:00 コーヒーを入れ直し、作業開始
12:00 ざっくりしたお昼ごはんを作って食べる
14:00 展示を見に出かける
17:00 帰宅して夜ご飯
18:00 作業再開
いい感じの時間か、きりのいいところで切り上げ。
ビールを飲みながらツイッターのネタを考えたり、個人制作をしたり、本を読んだり。

・12時前には寝る。

デザイナーたるものインプットを怠ってはいけない…という義務感と普通に趣味との半々な気持ちでよくデザインやアートの展示に行く

 

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松原「何か最後に言い残すことはありますか?」

 

りかやん「ちょうど創業する直前に占いに行ったら『今年は大殺界。何をはじめてもうまく行かないから、転職も結婚もするな』と言われたんですよ」

 

松原「ほう」

 

りかやん「で、転職したらどうなるのかと聞いたら『まぁ大して続かないよ。もって5年だね』と言われたので、5年も続く会社なら創業してみようかなと

 

松原「時間の流れが違いすぎる。ITスタートアップあるあるだ。」

 

りかやん「大殺界ですが、今後もよろしくお願いいたします」

 

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大殺界の人と関わらないよう、人文字はやめて大人しく見守る代表



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株式会社プラハは「モノづくりが好きな人が、純粋にモノづくりを楽しめる環境を作る」ことを目的に設立しました。個人開発も活発で、ゴールデンウィークなどの長期休暇には社員がそれぞれ一人で一つずつ個人サービスを作って、アクセス数を競争します。

 

モノづくり以外の不純物を排除するため、人事制度も工夫しています。「社長の給料が一番低い」「社員の給料は一律同じ」「エンジニアは採用面接の時に社員全員とペアプロする」などなど。

 

現在はスタートアップに特化した受託開発や、エンジニアの信頼を可視化する自社サービスを開発中です。個人開発が大好きな人、宮古島で働きたい人、大殺界の人と会いたい人などなど。興味のある人は、ぜひオフィスに遊びにきてね!

 

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