タピオカ性格診断アプリにうつつを抜かす新人を社長がとっちめた話
株式会社プラハ、代表取締役兼エンジニアの松原(@dowanna6)です。
突然ですが、弊社は人の情を捨てたIT企業としてWEB業界で名を馳せております。社員の時間は寝食も含めて会社の時間。ハッカソンなんて出ようものなら、見つけ次第ボッコボコにしてやりたいと常日頃考えながら目を光らせています。
そんなある日のこと。
新人「ちぃ〜っす」
松原「おい!何時だと思っているんだ!もう夕方だぞ!」
新人「ちょっとハッカソンに参加してたら遅れましたぁ〜(クチャクチャ)」
松原「なに・・・ハッカソンだと!?前も優勝してたじゃないか!まだ勝ち足りないのか!」
新人「別に。クッチャクッチャ」
松原「メジャーリーガー気取りか!ガムを捨てろ!」
新人「ちっ、うるせーな。反省してまーす・・・ぺっ」
新人「クッチャクッチャ」
松原「さっきガムを吐いたばかりなのに、まだクチャクチャしてる・・・反省の色が見えない!ちょっとこっちに来い!」
〜〜〜〜〜
ハッカソンにうつつを抜かす弊社エンジニア、山本を発見しました。あだ名は「やまちょふ」です。本名よりあだ名が長い。やまちょふはまだ学生ですが、類まれな学習意欲と素晴らしい人柄に惹かれて採用しました。入社当時はあんなに純粋だったのに・・・
BEFORE
今では元スノーボーダーの國母と沢尻エリカを足して二で割ったような事ばかり言うようになってしまいました。
AFTER
松原「で、今回は何のハッカソンに参加したんだい?」
やまちょふ「タピッカソンです」
松原「どうしてタピッカソンに?」
やまちょふ「ハッカソンに参加して優勝するのが日課なので、ちょっくら今日もノルマこなそうかなと。僕にとって優勝は散歩みたいなものです」
松原「(かなりイキってるな・・・)」
やまちょふ「今回はタピオカさえ絡んでいれば何を作ってもよいハッカソンだったので、少し範囲が広かったですね」
松原「今回のタピッカソンでは何を作ったのかね?」
やまちょふ「タピオカの性格診断です」
松原「このタピオカを買う人はこういう性格〜みたいな?」
やまちょふ「いや、タピオカの性格診断です」
松原「・・・?」
タピオカ性格診断
focused-sinoussi-f2408c.netlify.com
netlify, heroku, Cloud Vision APIを組み合わせてササっと作った「タピオカ性格診断」。ミルク量が多いと「やさしい」など、タピオカドリンクを分析した結果を元に性格を判定する。肝心の性格判定ロジックは完全な独断と偏見である。
ちなみに有名なブランドならCloud VIsionが識別してくれるので、Gong chaあたりならロゴさえ写れば特定できるらしい。
背景色がミルクティーっぽかったり、 よく見ると背景画像がタピオカになっているあたり、ハッカソンを総なめするやまちょふのテクニックが垣間見えます。
やまちょふ「こんな感じで作ったら準優勝でした。まぁ僕が作ったので当然ですね(クチャクチャ)」
松原「へー・・・せっかくだから皆で使ってみようかな」
やまちょふ「使ってみてください。僕は次に優勝するハッカソン探してますんで」
というわけで、株式会社プラハのメンバーで「一番ナルシストっぽいタピオカを探し出した人の勝ち」ルールで勝負することに。オフィス近くのタピオカ屋を巡ったり、UberEatsで注文するメンバー達。
そして決戦の地に7つのタピオカが揃った。
1番手はコチラ。黒糖が描く筋がナルシストの前髪っぽい。
早速タピオカ性格診断を始めます。果たして黒糖タピオカティーは予想通りナルシストなのか・・・?
「うおおお!」
「思いっきりナルシストだ!」
「これは幸先がいい!」
次はこんなタピオカ。ミルクっぽいので優しさが突出しそうですが、果たして。
「こいつもナルシストだ!」
「でも内気だ」
「このオフィス周辺のタピオカ、ナルシストばっかりだ!」
ワイワイキャッキャと、タピオカの性格診断で盛り上がる一同。
やまちょふ「(だいぶウケてるな・・・)」
松原「何をもってナルシストか判断してるの?」
やまちょふ「パッケージの形状がナルシスト成分に影響してた気がしますね。例えばフタなしの透明カップに入っていると、ナルシスト成分が中和されます」
せっかくなので、開発者のやまちょふにも試してもらった。作った本人なのだから、確実にナルシストを選べるはず。
やまちょふ「あれ、あんまりナルシストじゃない」
松原「(自分が作ったアプリなのに)」
プラハのオフィス近辺で購入したタピオカは軒並みナルシストだった。タピオカなんてイキった横文字を名乗る時点でナルシストは確定しているのかもしれない。
ちなみにタピオカではなくハッピーターンを診断すると
ちゃんとタピオカを検出しない。無駄にしっかり作られている。短時間で作った割に本当にちゃんとした出来栄えで、ハッカソン経験の豊富さに改めて感心しました。
やまちょふ「なんか、こうやって自分が作ったものを、実際に目の前で遊んでもらえると楽しいですね。僕はハッカソンをただ総なめしたかったのではない、モノづくりを楽しみたかったのだと、初心を思い出しました」
松原「おや、やまちょふの様子が・・・?」
やまちょふ「今日から、改めてモノづくりの楽しさを噛み締めて開発に挑もうと思います!」
松原「あんなにやさぐれていたやまちょふが・・・」
松原「綺麗なやまちょふになってる!」
やはりモノづくりには、やさぐれた社員を更生させる効果があるようだ。その後やまちょふは心を入れ替えたように開発を楽しむようになりましたとさ。こんな浄化効果があるのなら、積極的にハッカソン参加を奨励してみようかな。おしまい。
補足
※やまちょふはハッカソンをはじめ個人開発を日々楽しんでいる、素直な良いエンジニアです。一度もやさぐれた事は無いし、テラスにガムを吐き捨てた事はありません。撮影で捨てられたガムは代表が責任を持って処理しました。
株式会社プラハは「モノづくりが好きな人が、純粋にモノづくりを楽しめる環境を作る」ことを目的に設立しました。創業時からハッカソンの参加はもちろん、フルリモートで勤務可能です。ただ、いざフルリモートを始めたら寂しくなってきたので、木曜日は出社するようになりました。
モノづくり以外の不純物を排除するため、人事制度も工夫しています。「社長の給料が一番低い」「社員の給料は一律同じ」「エンジニアは採用面接の時に社員全員とペアプロする」などなど。
現在はスタートアップに特化した受託開発や、エンジニアの信頼を可視化する自社サービスを開発中です。ひょんな事から、来月は宮古島でリゾートワークも行う予定です。興味のある人は、ぜひオフィスに遊びにきてね!