ソフトウェア発注の心得
この記事は、これからWEBサービスを作る予定があり、その開発を外注しようと考えている企業に向けて綴ります。
ソフトウェア開発は家を建てる作業に似ています。
どんな工務店でも家は建てるスキルは持っているはずです。なのでお金を払えば、あなたが依頼した通りの壁色や間取りで家を作ってくれるでしょう。引き渡しの段階で工務店の腕に差が出ることはほとんど無いはずです。
工務店の腕の差が現れるのは、引き渡しから数年後です。
雨漏りした。床が傾いた。家の間取りを変えようとしたら「この壁を抜いたら家が崩れます」と言われた。素人目には判断できない水面下の手抜きや低品質が時間をかけて表面化するものです。
しばらく時間が経ってから、何かトラブルが起きた時に初めて「あの工務店はダメだった」と分かることが多いのでは無いでしょうか。
ソフトウェア開発も似たようなものです。サービスをリリースしてから一定期間が経った後、もしくはトラブルが起きた時に、初めてエンジニアの腕の差が現れます。
・追加機能を頼んだら「それは仕様変更なので、改修に数ヶ月かかります」と言われた時
・開発に時間がかかる理由を聞いたら「コードが複雑になってきたので」と言われた時
・バグが多い理由を聞いたら「スピードを優先して、テストを一切書いてないので」と言われた時
などなど・・・
では、トラブルが起きる前にエンジニアの腕を見極めるにはどうすれば良いのでしょうか?これも家づくりに例えて説明してみます。
あなたは一戸建てを建てようと考えました。2つの工務店から提案があったとします。
あなたは何の説明も聞かず、安いからと迷わずA工務店を選ぶでしょうか?
恐らくそんな事はしませんよね。家づくりに関して様々なことを調べた上で、各工務店の提案を吟味するはずです。
家屋の設計、工法、法律などの関連知識を身につけ、工務店の担当者と納得いくまで議論するはずです。
そんな時間をかけず、全てを工務店に丸投げする人もいるでしょう。欲しいものだけ伝えて「細かいことは君たち(工務店)に任せるよ!」と。
良い工務店であれば何も問題は起きないのでしょうが、悪い工務店だったら、おそらくカモにされるでしょう。基礎工事は手を抜かれ、無駄な設備をつけられ、可能な限りお金をむしり取られた上で、数年後に床が傾く欠陥住宅を引き渡されるかもしれません。
家の完成度は完全な運任せ、ということになります。
ソフトウェア開発も全く同じです。
発注側がデータ管理の仕組みやプログラミングの基礎的な知識を何一つ調べずに丸投げすれば、全ては運任せになります。良い開発会社に巡り会えればよし。悪い開発会社に当たってしまった場合・・・・言うまでもありませんね。
テストもろくに書かず、スキーマ設計も滅茶苦茶、負債だらけのサービスを納品されるかもしれません。私が知っている酷い例では、海外の安い受託会社にこっそり再委託して、自分たちは何もせず中抜きしている開発会社がありました。勿論バグだらけで話にならない出来だったそうです。
(ちなみにその開発会社は某案件仲介サイトで「星5をつけない限りは納品しない」と発注側を脅したそうです)
今すぐ発注側が自分たちの事業を止めてまでプログラミングを勉強しろ、とは言いません。プログラミングではなく自分の本業に専念したい気持ちは痛いほどわかります。
ですが自身の身を守るためには知識武装が重要です。
深く理解する必要はありませんが「自分はある程度の知識を持っている」と相手に伝わるだけの知識は備えて欲しいと考えています。
少しだけ自分なりに調べたことを開発会社に質問して、相手の反応を見るだけでも十分効果を発揮するでしょう。
「今回採用するアーキテクチャをホワイトボードに書きながら説明していただけませんか?」
「ER図を見ながら大まかにスキーマの考え方を説明していただけないでしょうか?」
「CI/CDの構築を予定している場合、軽く流れを教えていただけないでしょうか?」
ここで大事なのは、発注側が質問の回答を完全に理解する必要はない事です。
悪質な開発会社は「この人は開発について何も知らない」という無知の香りに集まるものです。「開発を少し理解している」と匂わせるだけで自然と離れていきます。
「トンチンカンなことを質問していたらどうしよう」
「答えられても理解出来ないから、聞いても仕方ないかな」
「しつこく聞いたら怒られないかな」
こんな心配はしないでください。
自分の専門について詳しく聞かれて気分を害する人は居ません。プロであれば知っていることはスラスラ答えるし、知らないことは素直に「わからないので調べます」と言う筈です。
発注側には金銭の対価として「質問する権利」も付随することを忘れず、どんどん質問してください。
(勿論、相手の作業に支障をきたすほどの質問はいけませんが・・・)
最低限の開発知識を身につけることには「悪い開発会社を遠ざける」以外にも「良い開発会社と円滑に働ける」効果があります。
どの開発会社と組んでも開発に失敗する発注者が稀に居ます。こうした発注者は例外なく全員が「開発に関して何も知らない」人でした。
「ECサイトを作りたかったんだけど、やっぱりSNSにしよう!」と言われたら、どんな開発会社でもお手上げです。いかに優れた開発会社でも、明らかな無理難題には対応できません。
無理難題を押し付けた結果、せっかく巡り会えた良い開発会社から「もう付き合えません・・・」と言われてしまっては勿体無いですよね。こうした不幸を防ぐためにも、発注側が最低限の知識を持つことは必要だと感じます。
それでは発注側として最低限勉強しておくべき「ソフトウェアの知識」とは具体的にどのようなものなのでしょうか?
これ以上は話が長くなりそうなので、もしこの記事に多くの方が興味を持ってもらえるようであれば、詳しく説明したいと思います。
・少しでも多くの企業が良いエンジニアとつながる
・良いエンジニアが正当に評価される
・より多くのアイデアが形になる
この記事がこれらの一助となれば幸いです。
srcsetとsizesが理解できなかった人のために、日本一分かりやすく解説してみた
レスポンシブイメージとは
- 画面幅や端末(パソコン、スマホなど)に応じて表示するイメージを切り替えること
なぜ重要なのか
- スマホみたいな小さな画面で表示する時に5000x2500みたいな巨大画像を送りつけてしまうと、意味もなく通信時間がかかり、ユーザが可哀想
- 逆にスマホ用の小さな画像をPCで開くと、画像がボケる
- なので表示端末に応じて画像を切り替える必要がある
そのために何を理解する必要があるのか
凄まじく短いですが、今回の記事用にGitHubのレポジトリ作っときました
早速実装してみよう
続きはコチラ...
人生に乱数を入れるデザイナー 〜Youは何しにプラハへ?〜
初めまして、株式会社プラハ代表取締役兼エンジニアの松原(dowanna)です。商標の限界に挑む「Youは何しにプラハへ?」シリーズでは、なぜ株式会社プラハに入社したのか、テレビ東京に怒られるまで社員一人一人に聞いて回ります。
今回の記事では、弊社のデザイナーでもあり紅一点、りかやんに話を聞いてみたいと思います。1週間ほど宮古島に滞在して働いていた時期だったので、今回のインタビューは宮古島からお届けします。
りかやん「よろしくお願いします」
松原「じゃあ早速だけど、どうしてりかやんはPrAha Inc.を共同創業したの?」
りかやん「松原さん。人生の豊かさって、なんだと思います?」
松原「えっ」
りかやん「なんだと思います?」
松原「(質問文に質問文で返された・・・ジョジョ好きなら絶対反応しちゃう・・・)じ、自分のしたことで誰かが喜んでくれた時、豊かな人生を過ごせているなぁと思います・・・!」
りかやん「私にとっては、選択肢の豊かさが人生の豊かさなんですよ」
松原「なるほど」
りかやん「人生の選択肢が多いことが豊かさに繋がる。そう思って、いつもの自分なら絶対に取らない選択肢を取ることを意識しているんです。
前職を選ぶ時もそうでした。工業系デザインを学んだので、周りはメーカー系のデザイナーになる人が多かったので、逆張りでIT系のリクルートを選びました」
松原「誕生日だけ生肉を食べるベジタリアンみたいなイメージだね!」
りかやん「変な例えを挟まなくて大丈夫です」
松原「ごめんなさい」
りかやん「日常生活でも、入ったことない店を選んだり、知らない道を選んでみたり。何かしら自分の人生に乱数を入れて、自分が歩いたことのない道を楽しんでいます」
松原「僕たちは乱数だったんだね」
りかやん「乱数ですね」
松原「実際、プラハという乱数を入れてから人生は豊かになっている?」
りかやん「わかりません」
松原「えっ」
りかやん「その正解が分かるのは晩年じゃないですかね。選択自体は重要ではなくて、選択したあとにやり切ることが大事なんですよ」
松原「なるほど」
りかやん「組織に関しても同じで、多様性(乱数)が必要だと思うんです。例えばプラハには育児中の男性エンジニアが居るけど『子供がうつ伏せになっていることを検知するIoT機器が欲しい』と呟いてたので、育児中エンジニアならではの発想が今後自社サービスのアイデアになるかもしれない」
(子育てエンジニアのインタビューはコチラ)
松原「逆に許容できない多様性はあるの?いくら多様性が欲しいからといっても、自動車のフロントガラスを割るのが趣味です!みたいな人は嫌だし・・・」
りかやん「惰性で働く人はいやですねー。今の会社をベーシックインカムだと思っている人とか・・・人のために何かを作りたい!という情熱は共通して持ちたいんですよね。情熱を持って、楽しく働いて、それでいて人間味がある会社であり続けたいです」
松原「人のために考えて作るというのはPrAha Inc.の社内スローガンにも設定しているけど、どういう人生経験を通じてその価値観が作られたの?」
りかやん「私は大学在学中にスコットランドのグラスゴーに住んでいたんですけど」
りかやん「グラスゴーはイギリスの中でも特に貧困層が多い地域なんです。参加していた半官半民のプロジェクトに参加では、リサーチを通してfuel porvety(燃料貧困=占める光熱費の割合が1/4以上を占めること)を課題として取り上げ、問題解決に取り組みました。
市民はそもそも貧困層生活に無頓着だったり、その問題が存在することを知らなかった。支援者・被支援者・市民・街・企業など様々な視点を1つのサービスにまとめ、市民を巻き込んだチャリティイベントをグラスゴー市役所に対して提案しました。ナイトランやチャリティクラウドファンディングなど、様々な活動を通じて光熱費と貧困に対する気づきを作ろうと工夫しました」
松原「楽しそう」
りかやん「そうしたプロジェクトを通じて、人々がまだ気づいていない問題を顕在化させるのもデザインの力だと気づきました。公共問題の多くは、そもそも問題が表面化していなかったり、複数の問題が複雑に絡み合いながら、社会に大きな悪影響を及ぼしていることが多い。そういう問題に興味を持ち続けてきたのが、人のために何かを作りたいと思う原体験かもしれません」
松原「じゃあ、いつかは公共問題に挑戦したいんだね」
りかやん「人生の長期目標で言えば、そうですね。短期間にはたくさんの手触り感あるサービス開発に関わりたいです」
松原「手触り感?」
りかやん「自分のコントロールが効く範囲の広いサービス、と言い換えてもいいかも。この小さな一分野だけ!という狭い範囲より、このサービスに今一番必要なんだったら、トイレ掃除でもやりまっせ!みたいな、共通認識を持ってなんでも取り組めるチームで働きたいです」
松原「なるほどー。週4日リモートで勤務しつつ週1日だけ集まる自由さと、スタートアップ特化の0->1受託開発と自社サービスを平行開発してチームとしてのまとまりも兼ね備えたプラハなら、申し分ない環境になりそうだね」
りかやん「唐突に宣伝臭さが漂いましたが、そうですね」
そんなりかやんの1日のスケジュール
7:30 起床。最近エスプレッソを淹れるのにはまってる
8:00 コーヒーを入れ直し、作業開始
12:00 ざっくりしたお昼ごはんを作って食べる
14:00 展示を見に出かける
17:00 帰宅して夜ご飯
18:00 作業再開
いい感じの時間か、きりのいいところで切り上げ。
ビールを飲みながらツイッターのネタを考えたり、個人制作をしたり、本を読んだり。
・12時前には寝る。
デザイナーたるものインプットを怠ってはいけない…という義務感と普通に趣味との半々な気持ちでよくデザインやアートの展示に行く
松原「何か最後に言い残すことはありますか?」
りかやん「ちょうど創業する直前に占いに行ったら『今年は大殺界。何をはじめてもうまく行かないから、転職も結婚もするな』と言われたんですよ」
松原「ほう」
りかやん「で、転職したらどうなるのかと聞いたら『まぁ大して続かないよ。もって5年だね』と言われたので、5年も続く会社なら創業してみようかなと」
松原「時間の流れが違いすぎる。ITスタートアップあるあるだ。」
りかやん「大殺界ですが、今後もよろしくお願いいたします」
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株式会社プラハは「モノづくりが好きな人が、純粋にモノづくりを楽しめる環境を作る」ことを目的に設立しました。個人開発も活発で、ゴールデンウィークなどの長期休暇には社員がそれぞれ一人で一つずつ個人サービスを作って、アクセス数を競争します。
モノづくり以外の不純物を排除するため、人事制度も工夫しています。「社長の給料が一番低い」「社員の給料は一律同じ」「エンジニアは採用面接の時に社員全員とペアプロする」などなど。
現在はスタートアップに特化した受託開発や、エンジニアの信頼を可視化する自社サービスを開発中です。個人開発が大好きな人、宮古島で働きたい人、大殺界の人と会いたい人などなど。興味のある人は、ぜひオフィスに遊びにきてね!
プラハでランニングしてたら江戸川に辿り着いた〜なぜ僕たちは走るのか〜
「もっと足を回せ!、、正しいフォームで!、、そう!、プラハのコードに全て単体テストが書かれてリグレッションテストをCircle CIで回しているように、、、」
...
...
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株式会社プラハ CPO兼エンジニアの篠原です!
今回は株式会社プラハで自然発生したランニング同好会の活動記録を書きます。
ひっそりと活動するランニング同好会
プラハのSlackには #runningチャンネルがあり、実際にランニングしたメンバーは4名!(弊社のメンバーは全員で7名なので、半数以上がランナーですね!)
江戸川マラソン大会に参加してみた
そんなランニング同好会ですが、2019年10月27日(日) に「第40回江戸川マラソン大会」に出場してきました。距離は10km。
参加したメンバーは、篠原、横山、松原、篠原のエンジニア仲間の福間(@r_fukuma) の計4名
会社のみんなとランニング大会に参加するでごわす
— dowanna @PrAha Inc. CEO @逗子 (@dowanna6) October 26, 2019
昨日試しに走ったら筋肉痛でごわす。こりゃ困った、、、#株式会社プラハ #いつかプラハまで走る pic.twitter.com/P9hzUYdVhr
9:00に江戸川陸上競技場に集合し、10:10にスタート!
10kmを完走するタイムは、運動をあまりしない一般男性であれば60分~70分はかかります。
(とある社労士さんから、株式会社プラハ創立1周年記念にいただいた「キューピーコーワゴールド」を朝に摂取したおかげか、私は最高のコンディションでした(1kmの平均タイムが1km毎に縮んだ))
PrAha Inc.の設立一周年を赤坂の焼肉ディナーで祝いました!
— dowanna @PrAha Inc. CEO @逗子 (@dowanna6) October 24, 2019
かれこれ28年生きて来たけど、今が一番楽しい。来年も同じ事が言えるよう頑張るぞい!#株式会社プラハ pic.twitter.com/incKZxKjih
江戸川マラソン(結果)
全員50分~60分台でゴール!
順位は全参加人数1200人中、600番台。39歳以下男子の枠の中では240人中、下から数えた方が早かった....。
悔しさからのネクストアクション!
悔しい思いに打ちひしがれたプラハメンバーは、ある仮説を立てました。
「正しいランニングのフォームを身につければ、もっとタイムが短くなる」
この仮説の元、ミズノのランニングフォーム診断システム「F.O.R.M」を受診予定です!
https://www.mizuno.jp/running/runningform/
「F.O.R.M」はモーションキャプチャで撮影し、正しいフォームと比較してくれるサービス。
こういうテクノロジーがが入っているものには、ついワクワクしてしまうのがエンジニアの性ですね...笑
なぜ僕らは走るのか?
私たちは以前、タピオカの気持ちを知ることができました。
タピオカの気持ちを知るため、私たちは日々コードを書いています。そう、コードを走らせているのです。
そんなある日、私はふと思ったのです。「私たちは走らせているコードの気持ちになったことがあるのか」と。
...
株式会社プラハは、受託開発と自社サービス開発を基本リモートで行います。
1日も外に出ない日もありえるので、健康に気を遣うためにも気軽にできるランニングをしています。(私はもっぱらダイエット目的ですが)。
これ以外の理由としては...
ランニングは楽しい!
ランニング(マラソン)は辛い。けれども、タイムが縮むのが楽しい!
ランニングはストレス発散になる
開発業務を行っていると、設計で悩んだりコーディングで悩むことがしばしばありますよね。こういうときはランニングをしてストレス発散しましょう。
とはいえ、ランニングなんてモチベーションが続かないよ、という我々プラハがやっているモチベーション維持方法をご紹介!
リモートランニング
1人でランニングをするのは腰が重い。そんなときはリモートランニング!
指定した時間から、各自のランニング開始を約束し、お互いに離れたところからランニング。ランニングを継続するモチベーション維持できますよ。
次に参加する大会は...
次は2020年3月8日(日) に開催される、第6回かつしかふれあいRUNフェスタ2020 に参戦予定です!
果たしてプラハメンバーのスピードは向上するのか、、、お楽しみに!
www.katsushika-fureai-runfesta.jp
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株式会社プラハは「モノづくりが好きな人が、純粋にモノづくりを楽しめる環境を作る」ことを目的に設立しました。個人開発も活発で、ゴールデンウィークなどの長期休暇には社員がそれぞれ一人で一つずつ個人サービスを作って、アクセス数を競争します。
モノづくり以外の不純物を排除するため、人事制度も工夫しています。「社長の給料が一番低い」「社員の給料は一律同じ」「エンジニアは採用面接の時に社員全員とペアプロする」などなど。
現在はスタートアップに特化した受託開発や、エンジニアの信頼を可視化する自社サービスを開発中です。個人開発が大好きな人、ランニングが好きな方などなど。興味のある人は、ぜひお話しましょう!
トランペットのバイブスで世界を揺らす男 〜Youは何しにプラハへ?〜
初めまして、株式会社プラハ代表取締役兼エンジニアの松原(dowanna)です。商標の限界に挑む「Youは何しにプラハへ?」シリーズでは、なぜ株式会社プラハに入社したのか、テレビ東京に怒られるまで社員一人一人に聞いて回ります。
今回の記事では、インストゥルメンタルバンド「空間工房」のトランペット奏者でありながら現役エンジニアの弊社CPO篠原こと「しのっち」にインタビューしたいと思います。
1週間ほど宮古島に滞在して働いていた時期だったので、今回のインタビューは宮古島からお届けします。
松原「じゃあ早速だけど、しのっちはどうしてプラハを共同創業したの?」
SHINOCCHI「バイブスが・・・足りなかったからです」
松原「えっ」
SHINOCCHI「前職には・・・いや強いて言うなら世界には・・・クレッシェンドが足りない。厳密にはシンコペーションが足りないと言うか、ドミナントコードがずっと続いているような味気ないモノトーン・・・とでも言いましょうか・・・」
松原「はぁ・・・」
SHINOCCHI「逆に聞きましょう。プロデューサー、あなたはそんな世界で満足ですか?」
松原「え?あ、いや・・・いいと・・・思わないです」
SHINOCCHI「That's right. それでいい・・・いや。それがいい・・・」
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SHINOCCHIとは話が通じないので、ミュージシャン成分を普段の1/10に抑えてもらった「しのっち」に再登場してもらいました。
松原「しのっちは、どうしてプラハを共同創業したの?」
しのっち「僕は個人開発で生計を立てていくのが夢だったんですよね。だから大学時代からプログラミングのアルバイトをしていて・・・」
松原(あ、ちゃんと話ができそうだ)
しのっち「でも大学を出てすぐ自分が個人開発を成功させる可能性は低いだろうと思いました。技術的にも、完全に我流で書き続けて学ぶのも非効率だし。そこで、色んな人に使われるサービスを多数生み出している企業で、技術や企画のプロに囲まれる環境に身を置けば、その勉強ができるかなと」
松原「ふむふむ」
しのっち「とはいえ大企業で働いていると、どうしても自分の意見が採用される範囲には限界があって、気づけばただ言われたものを作っているだけの自分がいました。もっと自分の考えを試したみたい、挑戦したいと思っていた折に、ハンサムで手足がモデルのように長くて知性と品格に満ちたパーフェクト社長から誘いがあったので創業しました・・・あれ、何か勝手に付け足してます?」
松原「気のせいだと思います」
松原「プラハではどんな1日を過ごしているんですか?」
しのっち「だいたいこんな感じです」
1日のスケジュール
8:00 起床。朝のルーチン(※)をやる。
9:30 朝のルーチン終了。シャワー、朝食(松屋かすき家。すき家の混ぜのっけご飯ミニ朝食がおすすめ)
10:00 リモートワーク開始(リモートワーク用のチャットツールを起動)
13:00 昼食(外食)※外食先でそのままリモートワークすることもある
14:00 気分を変えてカフェでリモートワーク開始
18:00 プラハの横山とリモートランニング(※)の約束があるので帰宅してランニング開始
18:30 リモートランニング終了・シャワー
19:00 リモートワーク開始
程よい時間またはタスクが完了した時点で業務を終了し、個人開発をやったり、録画したアニメを観たり。
※朝のルーチン
・トランペットの基礎練
・ニンテンドーSwitchのリングフィットアドベンチャーでダイエット活動
・プランク運動
・読みたい本を読む
・TODOの確認
※リモートランニング ... 別々の場所で一緒にランニングを開始すること
松原「自分の考えを試したい、という欲求はプラハで満たされていますか?」
しのっち「そうですね。「ボタンの位置はこっち?」みたいな話だけではなく、『こんなものがあったらいいよね』『こうしたら誰かが喜びそうだよね』とか、何を作るべきかまで一緒に考えて会話できるのは楽しいです。
最近だとサービス開発に止まらず、社内にリモートワーク用のチャットツールをいれてみたり、discordで会話する業務フローをいれてみたり、みんなが働きやすい環境づくりにも自発的に挑戦しています。チームを作るのも「ものづくり」の一つですからね。サービス開発の延長線上みたいな感じで楽しんでいます。」
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立ち話もアレなので、宮古島のビーチを探して、そこでインタビューを続行することに。
松原「じゃあ、続いての質問・・・」
しのっち「あの、その前にどうしても気になるので聞いてもいいですか?」
松原「ん?」
しのっち「 くだけ過ぎじゃないですか?」
松原「地に足つけた経営が良いってよく聞くから、地に背中つければもっと良いでしょと思って・・・」
しのっち「全然わかりませんが、まぁいいです」
松原「こういうモノを作りたい!みたいな思いはあるんですか?」
しのっち「基本的には人のためになるモノを作りたいですね。お金の匂いがするプロダクトは苦手です。」
松原「お金の匂いですか?」
しのっち「ビジネスをする上でマネタイズをすることは、会社やサービスを運営し続けるためにとても重要だと理解しているのですが、もっと儲けようとか、人の欲を刺激してお金を払わせようとするサービスが苦手です。儲けるためのサービスではなく、人を幸せにするためのサービスを作っていきたいですね。個人的な哲学ですが、人を幸せにした結果、対価としてお金が巡ってくるものだと考えています。例えば、Wantedlyのような働く人の想いをベースにしたサービスは理想的だと思います。
受託開発をするときも、金は弾むからとっとと言われた通りに作れ、みたいな仕事は苦手で、こういう人が困っているのでこういうものを作りたいから一緒にやろう!みたいな仕事が好きです。プラハは単価ではなく「面白そうか」「人の役に立つか」「一緒にモノづくりを楽しめそうか」という観点で案件を選んでいるので、やりやすいですね」
松原(あ、しのっちも砕けた)
しのっち「会社も同じで、お金が欲しいとか、お金を稼ぎたいとか、そういう匂いのする会社は好きじゃなくて。それよりは純粋にものづくりが好きな人とか、個人開発が大好きな人が集まる会社にしたいですね」
松原「3年後はどんな人になっていたいですか?」
しのっち「あ、このサービス作ってるんですね!知ってます!って言われたいですね。
僕は小さい頃すごく太ってて、そのせいかあまり周囲と馴染めなかったのが今でもコンプレックスで。自社サービスも受託でも構わないのですが、自分が関わったものを大きくして、見返したい!みたいな気持ちが、心の奥底にあるんだと思います」
松原「そんな不屈の闘志が潜んでいたんですね・・・」
SHIのっち「やっぱ舐められっぱなしじゃダメというか」
SHINOっち「それに対してNo Doubtじゃ居られないというか」
松原「おや?」
SHINOCCHI「やられたらやり返す・・・Double tapでFeelingをGroovingで
SHINOCCHIが顔を出してきたので、ここでインタビューを打ち切りました。
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株式会社プラハは「モノづくりが好きな人が、純粋にモノづくりを楽しめる環境を作る」ことを目的に設立しました。個人開発も活発で、ゴールデンウィークなどの長期休暇には社員がそれぞれ一人で一つずつ個人サービスを作って、アクセス数を競争します。
モノづくり以外の不純物を排除するため、人事制度も工夫しています。「社長の給料が一番低い」「社員の給料は一律同じ」「エンジニアは採用面接の時に社員全員とペアプロする」などなど。
現在はスタートアップに特化した受託開発や、エンジニアの信頼を可視化する自社サービスを開発中です。個人開発が大好きな人、宮古島で働きたい人、トランペットを吹きたい人、などなど。興味のある人は、ぜひオフィスに遊びにきてね!
子供を抱えながらコードを書く男 〜Youは何しにプラハへ?〜
初めまして、株式会社プラハ代表取締役兼エンジニアの松原(dowanna)です。商標の限界に挑む「Youは何しにプラハへ?」シリーズでは、なぜ株式会社プラハに入社したのか、テレビ東京に怒られるまで社員一人一人に聞いて回ります。
今回の記事では、最近子供が生まれたばかりの新婚CDO「ぜっきー」(オオゼキ)に、会社と子供を一緒に育てる難しさを聞いてみようと思います。
本人が都合よくオフィスのウッドデッキに座り込んでいたので、声をかけてみます。彼は100円程度のパチモンTシャツ3枚くらいしか衣服を所持していないのですが、今日は珍しく純正品のLEGOシャツを着ていました。
松原「ハッピーターンを剥くのに集中しているところ恐縮ですが、弊社での普段の1日の様子を伺ってもよろしいでしょうか?」
ぜっきー「いいですよ」
プラハでの1日
09:00 朝子供の鳴き声で起床、そのままでデスクに向かって作業
11:30 子供が起床し泣くので、あやす
12:00 子供のミルクを書いに近くのドラッグストアへ寄るため、近くでランチ
13:30 作業
18:00 子供を風呂に入れるため、仕事終了
ぜっきー「今日は木曜なので出社してますが(株式会社プラハでは毎週木曜のみ顔を合わせてワイワイ働いている)、普段はこんな感じでリモートワーク しています。かなり変則的で、夜中3時くらいに叩き起こされたら、そのまま仕事に入る事もあります。」
松原「在宅勤務でなければ、子育てしながら働くのは大変そうですね」
ぜっきー「ちょっと離れると泣き始めてしまうので、こんな感じで胸元に抱えながらコーディングする時もあります」
松原「これは大手企業ではできない働き方ですね。こんな人が隣の席にいたら二度見しちゃう」
ぜっきー「静かな時は天使みたいに可愛いので、胸元に置いておけるんですけどね。あと5時から6時頃には妻と交代しながら子供をお風呂に入れてます。すごく暴れるので、一人だと自分を洗う時間さえ取れないんです」
松原「これは可愛い・・・袖をちょっとだけ掴んでる左手が小悪魔的に可愛い。これは将来間違いなく美人になる」
ぜっきー「男ですけどね」
松原「もうGoogleに内定していらっしゃるんですね」
ぜっきー「オムツが取れたら入社予定(※嘘です)」
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松原「さっき『静かな時は天使』と仰っていましたが、泣いている時も多いんでしょうね。そういう時に仕事を両立するのは大変そうですね」
ぜっきー「寝てる時は天使、泣き止まない時は悪魔に見えます。3時間おきに泣くし、ミルクをあげても、飲んだ後に吐いてしまうし。しかも自分で寝方が分からないらしく、寝付けるために抱きかかえて揺さぶる必要があったり・・・」
松原「それは大変そう」
ぜっきー「でも唯一、子守唄というか、なぜか聞かせると泣き止む曲があるんですよ」
松原「シューベルトとか?」
ぜっきー「反町隆史のPOISONです」
松原「まぁ確かに赤ん坊は言いたい事を言えてないですからね・・・反町さんが気持ちを代弁してくれているというか。そんなPOISONなご子息に、将来こうなってほしい、みたいな思いはありますか?」
ぜっきー「そういうのは特に無いですが、つまらない人生は過ごさないで欲しいな、とは思います。何もやりたい事が無い大人にだけは、なって欲しく無いと思いますね」
松原「0歳でPOISONの価値が分かる赤ちゃんなら大丈夫そうですね」
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松原「では次の質問ですが・・・」
ぜっきー「ちょっとすみません、どうしても気になるので聞いてもいいですか?」
松原「なんでしょう?」
ぜっきー「頭が高くないですか?」
松原「え!すごく謙虚に聞いてるつもりだったんだけど・・・」
ぜっきー「いや、態度というより物理的に」
松原「最近、散歩してたら近所の小学生の知り合いに水ぶっかけられて。子供にもナメられるようになってきたから、社長らしく上から目線の練習しようと思って・・・」
ぜっきー「それは、また今度練習しましょう」
松原「そうだね」
Youは何しにプラハに?
松原「それでは、えー・・・入社といってもぜっきーは創業時から一緒だから、質問を変えて、なぜプラハを創業しようと思ったのでしょうか?何かキッカケがあったのでしょうか?」
ぜっきー「特にありません。ただ自分の若さから生じる余裕に気づいて、内心焦りを感じていました」
松原「若さから生じる余裕、ですか?」
ぜっきー「まだ27だし、今は下積みをしよう。まだ若いし、今すぐ起業しなくてもいい。こんな風に考えているうちに、あっという間に歳をとって、守るものが増える30代を迎えて、自分は一生起業しないまま過ごすんじゃないかと心配していたんです。
その時にタイミングよくイケメンで高身長で高年収でカリスマ性に溢れて弩級の器を持ったウルトラ社長からの誘いがあったので、一緒にやるか!って決めた感じです。あれ、なんか勝手に付け足してます?」
松原「気のせいだと思います」
松原「どうしてそんなに起業したかったのですか?」
ぜっきー「僕の実家は両親共に起業家なんです。父親は受託開発の会社、母はパソコンスクールを経営しています。休日に父のオフィスに遊びに行ったり、出社時間を自由に決めている両親を見ていて、自由な働き方がしたいなと漠然と小さい頃から思ってました」
松原「僕も両親が起業家なので、なんとなくわかります。働いているのか遊んでいるのか分からないぐらい仕事を楽しんでる姿が、いつも羨ましかったです」
ぜっきー「オフィスのレイアウトを皆でわいわい考えたり、どんな事も自分たちで考えて自由に決められる生き方が好きだったんだと思います」
松原「自由に働きたい気持ちは、プラハで満たされていますか?」
ぜっきー「そうですね。色々と自由に決められるのは楽しいです」
今はどんな仕事をしていますか
ぜっきー「もともと僕はWEBメディアのインフラ系をやっていました。今はフロントエンドも含めてフルスタックに動いています。開発以外ではTwitterでDM送って採用してみたり、広報の事も考えたり・・・気になった事はなんでもやっていますね。」
松原「エンジニアリングに限らず、気になった事はなんでも試せるのは小規模な会社ならでは、ですね。僕も社員の話を聞くのが大好きなので、こうやってブログ書いてるし」
今後やりたいこと
松原「じゃあ、まず直近でやりたいことを教えてください」
ぜっきー「自社サービスで売上を立ててみたいですね。元々それがやりたくて前職(リクルート)を選んだので・・・やっぱり数字が伸びるのは見ていて楽しいし、ユーザからのフィードバックを受けられると尚嬉しい。だからプラハの自社サービスのローンチが楽しみです」
松原「モノづくりが好きな人らしい楽しみ方ですね。それでは3年後にはどんなことをしてみたいですか?」
ぜっきー「3年後には札束を団扇代わりに使える身分になりたいですね」
松原「急にゲスい話になりましたね」
ぜっきー「それは冗談ですが、半年後の自分すら予測できないのが人生なので、数年後の願望は、あってないようなものです。ただ、いつか海外には行きたいですね。井の中の蛙では終わりたくないし、海外には日本以上に面白いものが沢山あるはずなので、それを知らないまま終わるのは勿体無い。
でも同じくらい今は息子の成長を見届けたいので、独り立ちしてからかなぁ、なんて想像してます」
松原「最後は札束じゃなくて息子の成長で締め括れて安心しました。ありがとうございました」
ぜっきー「ありがとうございました」
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株式会社プラハは「モノづくりが好きな人が、純粋にモノづくりを楽しめる環境を作る」ことを目的に設立しました。創業時からフルリモートで勤務可能のため、子育ても両立可能。 子供がいてもモノづくりに集中できるよう、制度を工夫しています。
モノづくり以外の不純物を排除するため、人事制度も工夫しています。「社長の給料が一番低い」「社員の給料は一律同じ」「エンジニアは採用面接の時に社員全員とペアプロする」などなど。
現在はスタートアップに特化した受託開発や、エンジニアの信頼を可視化する自社サービスを開発中です。ひょんな事から、来月は宮古島でリゾートワークも行う予定です。興味のある人は、ぜひオフィスに遊びにきてね!
※補足
その時にタイミングよくイケメンで高身長で高年収でカリスマ性に溢れて弩級の器を持ったウルトラ社長からの誘いがあったので、一緒にやるか!って決めた感じです。
社長は顎が長い割に身長は普通、無収入で、1000円以上の出費が発生すると機嫌が悪くなるドケチです。上記の社長像を期待して来訪されると著しいギャップに衝撃を受けます。ご注意ください。